ネット選挙運動1
ネット選挙運動の解禁に向けた動きが、最近になって出始めている。
筆者は10年以上、この問題に取り組んできた。いわばライフワークの一つである。
最近の解禁論を見て、ほとんど議論が進化していない半面、やや荒っぽい議論にとどまっているように思われ、憂慮している。
そこで、情報ネットワーク法学会法学会特別講演会「ネット選挙運動の現状と課題」
http://in-law.jp/bn/2010/index-20100916.html
を行った際の基調講演
「ネット選挙 公選法改正の動きと今後の展望」
のレジメを公開する。
「netsenkyo_okamura1.pdf」をダウンロード
この中では法的な分析も行っている。
これに示されているように、ネット選挙運動解禁論の歴史は古い。
なんと、1996年10月の「新党さきがけ」の「回答願」と、自治省(当時)行政局選挙部選挙課の「回答」にまで遡る。まだインターネットが民営化されてから日も浅い、黎明期ともいう時期であった。
この政党「新党さきがけ」には、鳩山由紀夫元首相、菅直人前首相も在籍していた。
ところが、そこで提起された問題は、今から16年も前のことであるにもかかわらず、悲しいことに現在とそれほど変わらない。
続きは後日公開予定。
議論が深まるよう、切に願うものである。
追記
続きは下記へ。
http://hougakunikki.air-nifty.com/hougakunikki/2012/05/post-0404.html
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